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日本農業の最大の問題とは

食料自給率の向上などをうたった新農業基本法が施行されていますが,食料自給率が低いことは本当に問題になるのでしょうか? エネルギを初め,日本は既に世界との相互依存を前提にしたシステムになっています. なぜいまさら自給率に拘るのでしょうか? 高齢化する過渡期はなにかと農村に問題があるでしょうが,それさえ過ぎてしまえばもはや自給率に拘る必要はないのではないかと考えますが,みなさんのご意見をお願いします.

noname#2879
noname#2879
  • 農学
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みんなの回答

  • asa1010
  • ベストアンサー率33% (1/3)
回答No.5

>国家間の外交戦略上,自給率が低いということは弱みになるということでしょうか? そうは言えないと思います。なぜなら国際社会の構造上、それを弱みとしてつけこむようなことはフェアではないからです。国際法的に考えるとそれはありえない、と専門家が言っていました。 しかし、食料を他国に頼るということは、世界的に収量が減少した場合にその輸入先の国の食料を奪うということでもあります。それこそフェアでないと思います。 また、植物の移動は、窒素などの元素の“国家間の移動”を意味します。つまり、日本にはどんどん元素が溜まって処理できなくなり、同時に輸出国の元素はどんどん持ち出されることになります。実際畜産現場ではその状況が起こっています。輸入飼料に頼って規模を拡大してしまったため、処理しきれない量の糞尿が発生してしまっています。これも大きな問題です。 >大規模化するにはどういう対策が必要なのでしょうか? 日本は古くから土地制度があり、細かく所有権が分散しています。そんな中一つの農地としてまとめることはかなり難しいようです。また、アメリカなどのように平地が広くあるわけではありません。大規模化の問題は、土地問題だと思います。 長くなってしまいましたが、とにかく、自国の食料は自国で作ること、これは基本だと思うのです。いまさらどうして、ではなく、あたりまえのことなのに今まで無視してきてしまったので修正しよう、ということではないでしょうか。

noname#2879
質問者

お礼

ありがとうございます. 「食糧を外交カードに使用することは国際法的にありえない」 というのは驚きです.はじめて知りました. ただ,今の国際法と市場原理だけでは (α) 他国との感情悪化 (β)環境問題 が発生するということですね. また大規模化には (A1)法的な集約 (A2)土木的な地形改変 が必要ということでしょうか.なるほど. とりあえずは,早く農地を集約して欲しいものです. 時間がかかるのでしょうが…. 「自国の食糧は自国で」とのご意見には納得できるのですが,結局「国家」ってなんなんでしょう?という問いがでてきます.アメリカは自給率は高いですが,やはり州単位での窒素移動などの問題が発生してもおかしくはないとおもうのですが….

  • denden_kei
  • ベストアンサー率23% (542/2278)
回答No.4

>なぜいまさら自給率に拘るのでしょうか? 建前としては、 あまりにも輸入に依存してしまうと、何かの要因で世界的な農業生産の減少があったときに困る、ということになっています。 ただ、実際のところは国内農家(その他関連する業種も含めて)の利益確保という思惑もありそうです。農産物の価格が国際価格に比べて異常に高い(コメがもっとも顕著)ため、この価格差を保つためには、政策的な介入により海外の農産物が輸入されるのを防がなければならない状況になっています。諸外国も大なり小なりこの手のことは行っているとは思いますが、コメに酒類やタバコよりも高い関税をかけている国はなかなかないと思います。入国時の関税申告用紙に、「コメ」という項目を設けては(皮肉)? 日本の農業従事者の方々も、たしかに非常な労力をかけて生産していることは理解します。しかし、国際競争力の全くない(食料自給という要素を勘案した以上の)価格でしか生産できないのなら、これは事業として成立しないはずです。それにもかかわらず成立してしまっているのは、政策による高い価格を消費者に転嫁しているためです。 不況だなんだと言われていますが、日本は先進国です。先進国で一家が平均的な暮らしをするには、発展途上国のころに比べてかなり多くの収入が必要となります。そのためには、たかだか数ヘクタールの農地では収益をあげるに十分な農作物を生産できず、無理にやろうとすれば販売価格に異常な利幅を乗せることになります。本来は、米国のように100ヘクタール以上の農地を機械を使って大規模に耕作しなければ帳尻がつかないのかもしれません。 長々と書いてしまいましたが、このような背景があるのではないでしょうか?

noname#2879
質問者

お礼

有難う御座います. 対策の一つは (A)大規模化 というスケールメリットの実現ということですね. ところで 大規模化するにはどういう対策が必要なのでしょうか?

回答No.3

新農業基本法等は国民の農政批判に対して農水省の補助金確保の為の単なる誤魔化しにか過ぎないと思いますよ。 或る農家の方が『販売値段を決められ、肥料及び農薬、農業資材の値段を値切る事も出来なく農家の自由になる事は何もない』と聞きましたが私はその時に自由経済の日本に共産主義の統制経済が農政にあるのかと不思議に思いました。 統制経済は創意工夫等生まれるものではなく、今日の農業問題は農家の方々の問題で部外者の私達がとやかく言える問題ではなく農家の方々が解決する問題と思います。 例え部外者が手を差し伸べようとしても要らぬ御世話の連続で棚田の荒廃(メダカ等を絶滅種にしたのは農薬)等は最近の環境問題に便乗しているとしか思われませんし如何すれば解決するのかも解決策も示していません。 棚田の持ち主から聞いた話では例え補助金を出しても解決は不可能。 野菜にしても多量に使用する食品会社は或る地域で購入すると市場価格が跳ね上がり消費者に迷惑をかけるので中国から全て輸入。 私は大部分の農家の方は自分の生きている内だけ何とかなれば良いと思っている人が大部分で将来等は考えていないと思いますのでskistrの御意見の自給率に拘る必要は無いと思います。 或る人が農業用水路にトラックを通す為に橋をかけたいので一般の業者に見積したところ農業用水路は違うとの事で法規に従い見積もりしたら何十倍の見積金額。 タバコの乾燥建屋を改良してたところ天井の梁の鉄骨に2トンのクレ-ンが梁及び支柱の鉄骨を取り替えることなく取り付けられたと笑っていました。 私は農業に関わる法律は知りませんが恐らくおかしな法律が沢山あると思いますよ。

noname#2879
質問者

お礼

有難う御座います. おっしゃる通り, (1)食料安全保障 (2)生物多様性 (3)防災 などの論拠は,当面の選挙のための後知恵のようなイメージは少しあります.かと言って,(1)(2)(3)が嘘ではないですし…. (2)は論拠として弱いと思うのですが,(1)(3)は結局実害が発生しないと誰も動こうとしないということなのでしょうか?これだと危機管理にはならないですし,一体どうすればよいのでしょうか?

  • virulence
  • ベストアンサー率21% (13/61)
回答No.2

(1)高齢化問題  農村の高齢化は農地の荒廃の最大の要因となりつつあります。先祖伝来の農地が荒れ地となっているのです。特に山間部の水田はその傾向が顕著です。水田が崩壊することによる環境の悪化が懸念されています。水田=開発ではありません。水田は赤とんぼやタガメなどの人間と共生してきた生き物の宝庫です。水田の荒廃によりこれが失われます。また、水量の調整機能がありますので、水田が無くなると土石流や洪水のおそれもあります。こういった意味で、農村の高齢化は日本農業及び環境に対する大きな問題です。 (2)食糧自給率低下の問題 地球温暖化による世界的な異常気象が、世界各地で食糧不足を招いています。世界一の食糧輸出国アメリカで異常気象がおき、ダイズや小麦、トウモロコシが不作となった場合、世界的な食糧不足になります。  現在、中華人民共和国も食糧輸入国となっており、世界的な食糧の奪い合いが激しくなっています。負けた国は飢餓が待っています。日本も世界最大の食糧輸入国です。日本の食料輸入が飢餓を産んでいます。また、食糧自給率の低下は国家安全保障の上で大きな足かせになります。

noname#2879
質問者

お礼

ありがとうございます. (1)生物多様性が低下する (2)自然災害が増加する よって高齢化による荒地の増加は防がねばならない というご意見ですね.これは分かりました.しかしどのような対策によって高齢化を防ごうと国はしているのでしょうか? また 「日本の低い自給率によって他国が飢餓になる」 ということは本当でしょうか?具体的にはどのような国に迷惑をかけているのか教えて頂けませんか?

noname#118466
noname#118466
回答No.1

食糧自給率と言った場合、食品ごとの供給量と思われますが、普通は供給熱量の自給率を示すことが多く、これは各種の食用農水産物を全て、熱量(カロリー)で加重平均し、算定したものです。現在、日本は先進国中最低の自給率(50%を割る)といわれています。たしかに世界との相互依存体制があれば問題ないように見えますが、食糧は他の物資と違いいざという場合、消費を止めたり、伸ばしたり、代替品を探したりすることが難しい物資です。また世界の主要食糧生産国はそれぞれの特産物(小麦、とうもろこしなど)を戦略物資として供給、価格操作を行います。また天候次第で供給量が削減される場合もあります。従って一定の自給率を保つことは国家として大事な戦略となります。 日本人の食生活が洋風化したことにより米さえあればなんとかなるという戦前のような考え方はもはや通用しません。政治家が米、米と叫ぶのは農村の票を意識した政治的側面があることは否定出来ませんが、自給率の高い米の生産と備蓄体制を守るという面もあり複雑な問題となっています。

参考URL:
http://www1.sphere.ne.jp/toukei53/oshiete/jikyuritu.htm
noname#2879
質問者

お礼

ありがとうございます. 「国家」という単位に人が所属しているかぎり, 国家間の外交戦略上,自給率が低いということは弱みになるということでしょうか?相互依存体制といっても,完全に相手を信用してはいけないということなのでしょうか?

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