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市販のDEPC処理水の安全性
はじめて質問させていただきます。某大学院にはいってRNA実験を始めたところです。RNase処理のためDEPC(Dietyl Pyrocarbonate)が必要でしたが、実験の性質上、DEPC処理水を購入すればいいことになったため、某社より、高圧蒸気滅菌処理されたDEPC処理水を買いました。既製品のため、ドラフトを使用せず、ふつうのテーブルで実験していました。手袋・マスクをしていましたが、臭いがしてきて少し気分が悪くなりましたが50~60分くらい実験してました。DEPCに発ガン性があるとのことで不安になりました。ドラフトを使用するようにいろんなweb siteに書いてあります。少し長くなりましたが、 質問は(1)オートクレーブした蒸気を吸ったわけではありませんが今回の実験は人体に危なかったでしょうか?(2)DEPCは強い臭いが有名ですが、常温でも揮発性なんでしょうか? よろしくお願いします。
- kusutah
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DEPCは水溶液に加えて高温で短時間(オートクレーブ、60度、100度など)の加熱、温和な条件(室温、37度)でも、一晩くらいで、エタノールと二酸化炭素に分解するとされています。ですから、大丈夫だと思いますよ。 においは、エタノールや、炭酸エステル(?)のせいでしょう。 DEPC自体は常温で揮発性です。 で、お分かりと思いますが、DEPCは入れておけば新たなRNaseの混入に対しても効く、「予防薬」のようなものではなく、あくまで調製時にすでに混入しているRNaseを失活させるためのものです。 反応性の高いDEPCは、たんぱく質などのアミンを修飾して不活性化させますが(ですからtrisバッファには使えません)、過剰のDEPCは、上記のように速やかに分解してしまいます。
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- methyl
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既製品を購入されたわけでしたらまず問題ないと思いますが、もしまだ不安でしたらもう一度オートクレーブされてはいかがでしょうか?自分で調整する場合はDEPC処理した後に臭いが無くなるまでオートクレーブを繰り返すのが一般的であると思います。もう一つは、確かにDEPCを扱う際はドラフト内で行いますが、失活させた後はドラフト外でも問題ないと思いますよ。
お礼
すばやい回答ありがとうございました。おかげで安心できました。
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