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円建、ドル建

kobeccoの回答

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  • kobecco
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回答No.2

外国との貿易取引をする場合に、輸出品や輸入品の値段を交渉して決めます。 その際、その品物(またはサービスなど)の値段を「円でいくら」と決めることを円建てと言い、「ドルでいくら」と決めることをドル建てと言います。 では、円建てとドル建てには、どのような違いがあるのでしょうか。 それは、為替変動リスク(外国為替相場が変動することによって損益が発生する可能性)をどちらが負担するかという違いです。 日米間の取引を例に取りますと、 ● 円建ての場合:商品の値段が「何円」と表示されていますから、日本側は、その値段で売ること(輸出の場合)や買うこと(輸入の場合)が確定します。 反対に、米側は、外国為替相場が時々刻々動いているので、その「円」で表示された値段が、ドルに換算するまで、いくら相当のドルになるのか確定しません。 つまり、米側が為替変動のリスクを負担していることになります。 ● ドル建ての場合は、上記と全く反対と考えてください。 すなわち、日本側が為替変動のリスクを負担しているのです。 では、円建てで取引するのか、ドル建てにするのか。言い換えますと、どちら側が為替変動リスクを負担するのかは、どうして決まるのでしょう。 それは、両当事者間の力関係です。企業間の優劣もあるでしょうし、輸出品(輸入品)やサービスの競争力(需給関係)にもよります。 どうしても買いたい(輸入したい)と思えば、売り手(輸出側)の要望を受け入れがちです。 たとえば、石油を例に取りましょうか。 日本は石油をほぼ100%外国から輸入しています。つまり、日本は石油輸入なしでは一日も生きて行けません。ですから、石油輸入はすべて「ドル建て」で行われています。 実際に石油を産出するのは、アラビア諸国ですが、日本が輸入する相手は、「メジャー」と呼ばれるアメリカを中心とした巨大石油資本です。それで、ドル建てになっているのです。 お分かりいただけましたでしょうか。 なお、これまでの説明で、「為替変動リスクを負担する」ということを何度も言いましたが、現実の取引では、「為替予約」などの方法を利用して、こうしたリスクを「回避」したり「軽減」したりしています。 もし、こうした為替予約の仕組みにもご興味があれば、改めてご質問ください。

sunsunsun
質問者

お礼

#2さん、この場をお借りします。 おふたりともありがとうございました。 勉強になりました。

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