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農薬のチューリンゲン菌毒素のはたらき
チューリンゲン菌という細菌が昆虫を殺す農薬として使われているそうですが,細菌が昆虫を殺すことには何か生物学的な意味があるのでしょうか?素人考えだと逆に昆虫が細菌を殺す方が自然のように思えるのですが・・・
- kaitaradou
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- 農学
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生協で農産物の担当をしています。 BT剤と呼ばれ、有機JAS農産物でも使用できます。 細菌が昆虫を殺すのではなく、細菌が産する毒素が 特定の昆虫にとって不都合に働くことを利用しています。 特定の昆虫とは葉などを摂食する虫(イモムシなど)を指します。 つまり他の虫や人畜、イモムシの成虫には影響がほとんどありません(選択性といいます)。 もともとの菌はバチルス・チューリンゲンシス菌という一般にどこにでもある菌です。 イモムシの消化器官はアルカリ性なのですが、 この毒素が葉と一緒に取り込まれると、 イモムシはこれを代謝できずにやがて致死します。 またその前に「何か胃がもたれる~」って摂食行動を停止します。 蜂やクモなどの有益昆虫は葉をもぐもぐ食べないですし、 人畜の消化器官は酸性なので毒素を代謝しちゃいます。 一般に広く存在する細菌やカビを利用した農薬は多いですよ。 環境や有益生物に負荷が小さい農薬ですね。 除草剤や育苗稲の殺菌剤もあります。 「微生物農薬」や「バイオ 農薬」、「天敵農薬」などで検索して見てください。 その作用機作は勉強になりますし、農薬の見方が変わると思います。 最近の農薬は、昆虫の脱皮を制御する農薬(脱皮をしない生き物には安全性が高い)など選択性の高い農薬が増えています。 農薬は日本人の食糧生産に不可欠です。 一律の農薬のイメージで消費者がいる限り、両者の理解は進みません。
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- TTOS
- ベストアンサー率40% (209/510)
細菌の持っている毒素遺伝子を植物に導入することによって,作物が毒素を作れるようにする遺伝子組み換え作物のことだと思います。 本来植物が持っていない毒素を作らせること,その毒素は特定の昆虫にしか作用しないこと,それで殺虫剤を使わなくても良い作物にする・・・。賛否両論ありますが。 細菌が大型の生物を殺すことはいくらでも例があります。伝染病や食中毒を考えてください。
お礼
どうもありがとうございました。勉強させていただきたいと思います。
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