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一次元調和振動子の平均のエネルギー<E>

siegmundの回答

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.1

表記からして,調和振動子は古典的(量子的でなく)扱うのですね. 統計力学の基本的問題です. まず,答はエネルギー等分配則から直ちにわかります. エネルギー等分配則は, 1自由度あたり (1/2)kT のエネルギーが分配されるというもの. 今,自由度は2(座標 x と運動量 p)ですから, (1)  <E> = kT です. k---1 さんが書かれた式から導くのでしたら, (2)  E = p^2 / 2m + m ω^2 x^2 / 2 ですから,x 積分と p 積分は分離できますね. あとは,ガウス積分 (3)  ∫_{-∞}^{∞} exp(-c u^2) du = √(π/c)  (c>0) と (4)  ∫_{-∞}^{∞} u^2 exp(-c^2 u^2) du がわかればよい. (4)の積分は(3)の両辺を c で微分すれば直ちに求められます. 他には,分配関数 (5)  Z = ∫∫ exp(- E / kT) dx dp / h を求めて(プランク定数 h で割るのを忘れないように), 統計力学の公式 (6)  U = <E> = -(∂/∂β) ln Z   (β=1/kT) を使うという手もあります.

k---1
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございました。すごく参考になりました。

k---1
質問者

補足

回答ありがとうございます。もしよければ、量子的に扱う場合も教えて頂きたいのですがよろしいでしょうか。

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