スピンの固有状態について(量子力学)

このQ&Aのポイント
  • スピンの固有状態とは何か?1⇔2のもとでの変換を求める
  • スピンの固有状態を求める一般的な問題について解説します
  • スピンの1,2を1⇔2のもとで変換する方法について教えてください
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スピンの固有状態について(量子力学)

 二つのスピンs1,s2の和、sの規格化された固有状態を求め、1⇔2のもとでどのように変換されるか求める、という一般的なスピンの問題なのですが、1⇔2としたときがわかりません。   規格化された固有状態は   (1) Χ+(1)Χ+(2) (2)1/√2[Χ+(1)Χ-(2)+Χ-(1)Χ+(2)] (3) Χ-(1)Χ-(2) (4)1/√2[Χ+(1)Χ-(2)ーΧ-(1)Χ+(2)]←1重状態      の4種類です。   スピンの1,2を1⇔2のもとで、状態はどのように変換されるのでしょうか??     教えてください!よろしくお願いします。  

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  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.2

siegmund です. > 1と2が全てにおいて交換可能である、ということでいいのでしょうか? X+ と書くと加算の+と区別がしにくいので,X+ のことをα,X- のことをβと書いてみます. (1) ψ_1 = α(1)β(1) (2) ψ_2 = (1/√2) {α(1)β(2) + β(1)α(2)} (3) ψ_3 = β(1)β(2) (4) ψ_4 = (1/√2) {α(1)β(2) - β(1)α(2)} お礼に書かれているように,(2)で 1⇔2 とやると, (2') (1/√2) {α(2)β(1) + β(2)α(1)} となりますから,これは(2)と全く同じですね. (1)と(3)についても同じものが出てきます. ところで,(4)は? (4)で 1⇔2 とやると, (4') (1/√2) {α(2)β(1) - β(2)α(1)} が出てきまして,これは(4)の符号を変えたものです. 「交換可能である」という言い方はあんまり良い言い方ではありません. 1⇔2 の操作を P(1⇔2) と書くことにしますと, P(1⇔2) ψ_1 = ψ_1 P(1⇔2) ψ_2 = ψ_2 P(1⇔2) ψ_3 = ψ_3 P(1⇔2) ψ_4 = - ψ_4 となっています. P(1⇔2) の操作をしても本質的に同じものが出てきますから, ψ_1 ~ ψ_4 は P(1⇔2) という操作の固有状態です. ψ_1 ~ ψ_3 に対しては固有値は +1,ψ_4 に対しては固有値は -1 ということになります. まさに線型代数の話と同じことです. ψ_1 ~ ψ_3 は P(1⇔2) に対してパリティ(偶奇性)が正,ψ_4 はそれが負,という言い方もします.

hachi777
質問者

お礼

とてもわかりやすい解答、ありがとうございました。(^-^;)  よくわかりました!    

その他の回答 (1)

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.1

1⇔2 というのですから, (1)~(4)の波動関数で1と書いてあるところは2に, 2と書いてあるところは1に,それぞれ書き直すだけでしょう. で,書き直す前のものと比べてみればいかがでしょう.

hachi777
質問者

お礼

 早々の御解答、ありがとうございました!  書き直したものをジ~っと眺めて比べてみました。(書き直すとこまでは、質問をするまでにやっていたのですが。。)   例えば、[Χ+(1)Χ-(2)+Χ-(1)Χ+(2)]を書き直すと[Χ+(2)Χ-(1)+Χ-(2)Χ+(1)]となりますよね??そうすると、Χ+(1)Χ-(2)=Χ-(2)Χ+(1)などとおけるので、1と2が全てにおいて交換可能である、ということでいいのでしょうか?  教えてください。長々とすみません。

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