• ベストアンサー

フーリエ変換

noname#2380の回答

  • ベストアンサー
noname#2380
noname#2380
回答No.1

とりあえずできる範囲で計算をおこなってみました(ご参考までに)。 式の物理的な意味、具体的な利用方法等の説明は他の方の回答を参考に してください。 一部使用する記号を変えさせていただきます。 i→j q→k dr→dx*dy*dz q・r→<q,r>:3次元空間での内積 以下に計算手順を示します。 F(k)/ρo=∫ρ(r)/ρo exp(j<k,r>)dxdydz =∫exp(-a*r)*exp(j<k,r>)dxdydz      (1) この積分を行うために、球面座標を用います(図で記述するとわかりやすいのですが、式の説明でゴメンナサイ)。 球面座標(r,θ,φ)は x=r*sin(θ)*cos(φ)               (2) y=r*sin(θ)*sin(φ) z=r*cos(θ) 波数ベクトルkとz軸となす角度をθとします。 体積素片dxdydzは球面座標では、 dxdydz=r*r*sin(θ)*dr*dθ*dφ           (3) 蛇足説明:(ここの説明は読み捨ててください) (3)式の導出ですが、もし、多変数積分での変数変換の方法をご存じでしたら、 (2)の定義からヤコビアンを計算していただき、(3)式の導出の確認をしてい ただければ幸いです。 ぶつりやさんの直感的な説明では、確か、 体積素片dxdydzは、 dr、r*sin(θ)*dφ、r*dθ の三辺からなる長方体(?)で表現できるから、(3)になるというような説明だったような……) =∫exp(-a*r)*exp(j*k*r*cos(θ)) r*r*sin(θ)*dr*dθ*dφ  (4) 上記の積分は、 r=-∽~∽ θ=0~π φ=0~2*π で行います。初めにφについて積分を行うと =2*π*∫exp(-a*r)*exp(j*k*r*cos(θ)) r*r*sin(θ)*dr*dθ  (5) (5)式でθについて積分を行うのに(6)式を用います。 (d/dθ)exp(j*k*r*cos(θ))=-j*k*r*sin(θ)*exp(j*k*r*cos(θ))  (6) (6)式を利用するため、(5)式を以下のように変形します。 =2*π*∫exp(-a*r)*{-j*k*r*sin(θ)*exp(j*k*r*cos(θ))}r*dr*dθ/(-j*k) =2*π*∫exp(-a*r)*{exp(-j*k*r)-exp(j*k*r)}r*dr/(-j*k) =(2*π/(-j*k))*∫exp(-a*r)*{exp(-j*k*r)-exp(j*k*r)}r*dr =(2*π/(-j*k))*∫r*exp((-a-j*k)*r)-r*exp((-a+j*k)*r) dr (7) (7)の積分を行う前に次の積分を計算しておく。 α>0 ∫r*exp(-α*r)dr=r*exp(-α*r)/(-α)-exp(-α*r)/(α*α) (8) (8)式の0~∽での定積分は、 -/(α*α)                           (9) (9)式の結果を用いて(7)式の計算を行うと、                      =(2*π/(-j*k))*{-1/[(-a-j*k)*(-a-j*k)] +1/[(-a+j*k)*(-a+j*k)]} =(2*π/(-j*k))*2*j*Im(1/[(-a+j*k)*(-a+j*k)]) 注:Imは、複素数の虚部をとるという意味。 =4*π/(-k)*(-2*k*a)/[(a*a+k*k)*(a*a+k*k)] =8*a*π/[(a*a+k*k)*(a*a+k*k)] よって F(k)=ρo*8*a*π/[(a*a+k*k)*(a*a+k*k)] となりました。 誤記、誤計算がありましたらゴメンナサイ。

GINGER
質問者

お礼

とてもわかりやすい説明ありがとうございます。 本当に助かりました。   m(_ _)m

関連するQ&A

  • 水素原子の原子構造因子

    電子密度がn(r)=(πa0^3)^(-1)exp(-2r/a0)のとき、構造因子は ∮4πr^2n(r)exp(-iGr)dr で正しいですか?また正しい場合、計算のヒントをおしえていただけると助かります。

  • ベクトル関数のフーリエ変換

    ベクトル関数V(x)のフーリエ変換もスカラー関数と同じように V(k)=\int d^3x V(x) exp[-ik・x] で定義できるでしょうか。 その場合、やはりV(k)の第一成分はV(x)の第一成分に対応しているのですよね? V_x(k)=\int dx V_x(x) exp[-ik・x] V_y(k)=\int dx V_y(x) exp[-ik・x] V_z(k)=\int dx V_z(x) exp[-ik・x] のような感じで・・・・ 宜しくお願いします。

  • 原子形状因子(キッテル固体物理学)

    キッテルの固体物理学の逆格子のところを読んでおります。 形状因子(原子散乱因子) r:ベクトル G:逆格子ベクトル f_j=∫dVn_j(r)exp(-iG・r) 積分は1個の原子に属する電子密度全体にわたって行う。 G・r=Grcosα α:Gとrのなす角 d(cosα)について-1と1の間で積分 f_j=2π∫drr^2d(cosα)n_j(r)exp(-iGrcosα) のところで、微小体積要素が2πdrr^2d(cosα)となることを導くには、どのような図を描いたらいいのでしょうか? ちょうど2章の49式の下のほうなのですが、cosαで積分するという見慣れない式なので・・・。

  • 結晶中の電子の密度とフーリエ変換

    結晶物理学をほぼ独学で学んでいる途中なのですが、なぜ結晶中の電子密度が下の式のように表されるのか理解できなくて困ってます。 結晶は周期的に並ぶので、Tを格子並進操作とすれば電子密度はn(r)=n(r+T)が成り立つのは分かります。ですがなぜ位置xの電子密度が下の第1式のようになるのか理解できません。周期的だからといっても平面波の式を使って表される理由や、第2式のように突然平面波に逆格子ベクトルが出てくるのか分かりません。それにシグマ記号の下にあるpは何を意味しているのかも分からないです。参考書には「pは整数」と書いてあるだけでどういう量でどこからやって来たのでしょうか。同様に第2式のシグマ記号の下の逆格子ベクトルGも何故あんな所にいるのでしょうか。数学ではシグマの下は「k=0」などの和を取り始める初項を意味する物が入りますが、Gの文字だけがあるだけでどのように和を取っているのですか? そもそもどうしてフーリエ変換で電子密度が表せるのでしょうか。フーリエ変換はある程度やりましたが、数学的な計算処理が主で実際の物理量を表現できるという原理が想像できません。またそれぞれの式のnの表している量は具体的に何においての密度なのでしょうか。添え字があるのでそれに対応させてはいるのでしょうが、本にはn_pやn_Gの説明がありません。n_Gも電子の密度を表しているのだと思いますが、Gは何を意味しているのですか? 質問 (1)第1式のように平面波の式とフーリエ展開を用いて電子密度を表せる理由 (2)pという文字の意味と、シグマ記号の下にあるpやGは何を意味しているのか (3)n_pとn_Gは何を表しているのか。第3式はどういった物理量を体積分しているのか (1)、(3)に関しては数式より、おおまかなイメージで説明してもらえると有り難いです。詳しい方がいらしたら教えて欲しいです。お願いします。m(__)m

  • 磁気双極子の静磁場

    磁気双極子のつくる磁束密度が磁場のスカラーポテンシャルの勾配として次のように与えられる。極座標の成分計算を実行してさいごの部分の式変形を証明せよ。という問題なんですが、どのような手順で変形すればよいか、見当がつきません。 画像添付します。 以下、中かっこ付きをベクトルとします。 {B}=-μ∇φ    =(-μ/4π)∇({m}・{r}/r^3)    =(μ/4πr^3)(3({m}・R)R-{m})  {B}:磁束密度 {m}:磁気モーメント R:rベクトルをrで割ったもの(単位ベクトル) ・→内積 よろしくお願いします。

  • 積分できません

    ∫{全空間}dr・exp(-iK;r)/r 分子のrのみがスカラーでその他のKとrはベクトルです 答えは4π/K^2になるらしいのですがうまくいきません。 おそらくK方向にz軸をとって、球座標で展開していくのだと思うのですが最後にうまく収束させることができません。 詳細な計算過程をお願いします。

  • 周期ポテンシャルのフーリエ展開はなぜ、V(r)=Σ_{G} V(G)exp(iG.r)とあらわされるのですか。

    固体物理の教科書で逆格子ベクトルのところを読んでいると、逆格子ベクトルをGとして、「周期ポテンシャルのフーリエ展開がV(r)=Σ_{G} V(G)exp(iG・r)となる」と書かれていました。なぜ、このように書けるのかが導出できません。 exp(iG・r)=cos(G・r)+isin(G・r)として、Gはゼロから無限大までそれぞれ代入したものを足し合わせると言う考え方でいいでしょうか。

  • スピンのフーリエ変換

    教科書を読んでいたらスピン波のところでスピン波のところでスピンのフーリエ変換を以下のように定義していました。 S_{m x}=(N)^{-1/2}Σ_{q}S_{q x}e^{iqr_{m}} (1) 逆変換を S_{q x}=(N)^{-1/2}Σ_{m}S_{m x}e^{-iqr_{m}} (2) r_{m}:スピンの位置? q:逆格子ベクトル N:スピンの総数 (1)を(2)に代入すると当然両辺ともS_{q x}になるはずなのですが、この変形がよくわかりません。Δ関数の積分表示を使うのだとは思うのですが、どうやって積分に持っていくのかわからず、係数がうまく合わせることができません。逆格子の和のとり方などがわかっていいないのだと思います。 面倒だとは思いますが、詳細な計算過程を教えてください。なお課題等ではありません。よろしくお願いします。

  • ベクトルの演算

    グラディエントと微小ベクトルの内積についてなのですが、 ∇P・dr = dP (drはベクトル、P,dPはスカラー) はどのように導くのでしょうか? 成分に分けて計算すると、2次元のとき、 (dP/dx, dP/dy)・(dx, dy) = 2dP となりそうなのですがどうでしょうか? よろしくお願いします。

  • 線形変換

    4次元実ベクトル空間R^4の標準的な内積を(,)で表す。 即ち、 x=t^(x1 x2 x3 x4)、y=t^(y1 y2 y3 y4)に対して、 (x,y)=(x1)(y1)+(x2)(y2)+(x3)(y3)+(x4)(y4)とする 。 R^4のベクトルaを、a=t^(1 1 1 1)とし、R^4からR^4への写像Tを T(x)=x-{2(x,a)/(a,a)}a で定める。 上で定めたTは、R^4からR^4への線形変換であることを示せ。 という問題で、T(px+qy)=pT(x)+qT(y)となることを証明すればよいのだと思います。(p,qはスカラー、x,yはvに属するベクトル) 成分に立ち返って計算すれば証明できることはわかるんですけど、そのやり方だとかなり手間がかかります。 成分に立ち返らなくても証明できる方法があったらやり方を教えてください。