電線の絶縁抵抗の測定方法

質問

• 電線の絶縁体の絶縁抵抗の測定方法について質問があります。絶縁抵抗はＭΩ・ｋｍの単位で表され、長さの影響も考慮されます。
• 質問者は電線の導体と被服の絶縁体の間で測定していたが、メーカーのカタログには長さが入っていることに気づいた。
• 次の中で正しい測定方法はどれかについて質問している。選択肢としては、絶縁体の厚さを1km当たりに換算する方法、単位長さの電線の両端の絶縁体部分で測定し1km当たりに換算する方法、導体が入っていない絶縁体のみで測定する方法、電線で測るものではない方法が挙げられている。

回答No.3

anisol

回答遅くなりました。
以下、JIS C3005(2000)ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法からの抜粋です。

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4.7 絶縁抵抗　絶縁抵抗の試料は、完成品全長または長さ1m以上の電線を用いる。

4.7.1 常温絶縁抵抗　常温絶縁抵抗は、次のいずれかの方法によって行い、次の式で20℃のときの線長1kmに対する値に換算する。
　なお、ポリエチレンなど絶縁抵抗の高いものについては、個別規格による。規定のないものは、K_t=1とする。図8に測定回路図の一例を示す。
　　　　　R_20=R_t*K_t*l/1000
　　　　　ここに、R_20:20℃における1km当たりに換算した絶縁抵抗値[MΩkm]
　　　　　　　　　R_t:t℃での測定値(MΩ)。ただし、リード線の抵抗値を含む場合は、これを除いた値
　　　　　　　　　K_t:測定温度t℃の値を20℃に換算する表3の温度換算係数
　　　　　　　　　l:線長(m)

　a) 水中　水中は、あらかじめ接地された清水中に1時間以上浸した状態で、単心の場合は導体と清水の間に、多心の場合は導体相互間および導体と清水の間に、100V以上の直流電圧を加え、1分以上5分以内に図8の高絶縁抵抗計などによって絶縁抵抗を測定する。
　なお、金属被覆があるものは、金属被覆を接地しておく。
　b) 空中　空中は、空気中で導体相互間に100V以上の直流電圧を加え、1分以上5分以内に図8の高絶縁抵抗計などによって絶縁抵抗を測定する。ただし、金属被覆のあるものは導体相互間、接地された金属被覆間について行う。

4.7.2 高温絶縁抵抗　高温絶縁抵抗は、規定温度+-1℃の水中に浸し、絶縁体の温度が一定になった後、4.7.1の方法によって測定する。ただし、温度換算は、行わない。
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ポイントは、被覆を全長にわたって接地する条件を満たすため、被覆を水に浸すことでしょうか。

なお、先の私の回答で、「電線の長さ1kmあたりの絶縁抵抗」と書きましたが、これは誤解を招く可能性があるので、規格と同様に「電線の長さ1kmに対する絶縁抵抗」と読み替えてください。